日本酒マガジン

横山 拓也

横山 拓也

「日本酒の謎を解き明かしたい・・・」岐阜県にて焼き物の仕事をしています。飲んだ日本酒や行った居酒屋、酒にまつわるあれこれを紹介していきたいと思います。

2017年8月
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第16話 私の反転攻勢 「風が吹く(福島)山廃仕込純米生酒しずく絞り」


 
仕事が終わった
音楽を聴きながら酒を呑んでいる

 

 

「なんにもしてないくせに 無敵になってた」
深夜の部屋で口ずさむ。彼がそう歌った時代から何年経っただろうか。オレたちのスキップボタンは壊れていた。スキップしようにもできなかった。しかし、順応なんかしてたまるものか。動かないボタンを連打した。

 

 

 

 


「新聞配達のバイクが 夜の終わりを運んでる」
何曜日かの午前4時、風が吹く(福島)山廃仕込純米生酒しずく絞りを呑んでいる。なんだこの酒は・・・。呑んだ瞬間にカラフルな甘みや香りが響くこの味わいをなんとか説明したいのだが、言葉が足りない。とにかくウマい。日々の何事かをスキップするかのように風が運ぶ言語と味覚。オレたちはこの中間領域を生きている。そしてファンタジーの反転攻勢が始まった。10回スキップボタンを押したのだが1回だけ動いた。その一瞬を逃さなかった。チャンスは最大限に生かすのが私の主義だ。

 

 

 

 

津田清和さんのガラス小鉢に風が吹く、とコハダの酢漬け

全てを飛び越えろ!コハダの酢漬け(ウマい)と風が吹く酸度1.8のマーチ。塩焼きしたシイタケも合いそう。それはさておき、このオレたちのテーマソングをこの現代社会にぶっ放す。もう何も怖くない。あっという間に四合瓶を空けた。少しふらつきながら布団に深く深く潜り込んだ。

 

「僕は夢見ている うまく行ってるんだと」

 

 

 

ちょっと経験したことのない味でした
僕らの隙間と隙間を埋める何かを山廃仕込が表現する
「口笛を吹きながら夜を行け」
そんな時代のお供に、この会津から吹いてきた風
風が吹く山廃仕込純米生酒しずく絞りを
メチャクチャウマいです

 

この酒がこの歌に届け!
トモフスキーで「SKIP」
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by yoko_deco